越南に指導を受けた安達嶽南氏や古谷蒼韻氏、ご遺族の方々、また、越南が書家として知られるきっかけを作った株式会社龍村美術織物様などから寄贈を受け、128件の作品や資料を収蔵しています。内容は、仮名が43件、漢字が76件、漢字仮名交じりや画賛、合作などが6件、看板や葉書、筆が1件ずつです。
若い時期の古筆調の仮名から、晩年期の禅林墨跡風の作まで、多様な書が揃います。作品のほかに、越南宛の書簡などからは田中親美や原三渓、阪正臣、山本行範などとの交流が垣間見え、越南の全貌に迫ることのできるコレクションです。