古典を重んずる篆刻界で、峰雲は前衛的な作品を積極的に模索し、刻字作品もいち早く手掛けて、戦後の書壇に新たな領域を開拓しました。57件の作品のうち56件は香川倫子氏からの寄贈です。石印25件、刻字20件、印影7件などで、峰雲の作風の全容を語ることができる作品がそろいます。印影作品と石印を比較できるもの、刻字作品は原稿と照合できるものもあります。
古典を重んずる篆刻界で、峰雲は前衛的な作品を積極的に模索し、刻字作品もいち早く手掛けて、戦後の書壇に新たな領域を開拓しました。57件の作品のうち56件は香川倫子氏からの寄贈です。石印25件、刻字20件、印影7件などで、峰雲の作風の全容を語ることができる作品がそろいます。印影作品と石印を比較できるもの、刻字作品は原稿と照合できるものもあります。
かなの書を得意とする作家として歩んでいた桜舟は、戦後シベリアに抑留されました。帰国後は自身の気持ちの趣くままに現代的な表現の追究に至りました。その振幅の大きさを物語る78件にわたる大規模なコレクションは、一様には分類できない作品群です。古典を下敷きにした繊細な小品から、20mを超える超大作まで、個展、毎日書道展、書道芸術院展などの出品作がそろいます。ご本人による寄贈が3件。その他をご遺族様からご寄贈いただきました。