日下部鳴鶴(1838-1922)コレクション

皆様からの寄贈を受け、55件の作品や資料を収蔵しています。

彦根藩士の家に生まれた鳴鶴は、養子となった日下部家と国事のため、幕末期を武士としての気概を持って過ごしました。維新後は大久保利通の知遇を得て大書記官として活躍し、退官後は明治を代表する書家として多くの門下の育成に力を注ぎました。貫名菘翁に私淑し、楊守敬との交流を経て確立した独自の風は、その後の門下の活躍により現代に至るまで脈々と受け継がれています。当館の収蔵品は若書きから晩年に至る書業を通覧できるコレクションとなっています。

 

日下部鳴鶴筆(1838-1922)七言絶句、絖本墨書、一幅、147.6×41.2、明治13年、後藤玄会氏寄贈

 

日下部鳴鶴筆(1838-1922)龍峡勝概、紙本墨書、六曲一双、各139.0×33.7、大正10年

 

日下部鳴鶴筆(1838-1922)五言律詩、絖本墨書、一幅、田中真洲氏寄贈