浅見喜舟(1898-1984)コレクション
ご遺族からご寄贈を受け、142件の作品や資料、自用印32件を収蔵しています。
群馬に生まれた浅見喜舟は木俣曲水、田代秋鶴らの薫陶を受け、文検合格後は新潟県高田中学校を経て千葉師範学校、千葉大学で教鞭を執りました。昭和13年に書星会を創立し、書壇で活動する傍ら書写書道教育に力を注ぎ、全国大学書道学会会長も務めました。地域に根差した活動で戦後の千葉書壇を牽引、その基盤は今も色濃く遺っています。行草を得意としましたが、文人画風の作品や日本画も手がけ、趣味人としても多彩な活動を繰り広げました。当館の収蔵作品は晩年に至るまでの書作品をはじめ、絵画も収蔵されており、喜舟の実像が感じられるコレクションです。