赤羽雲庭(1912-1975)コレクション

「骨肉を晋代に得、気韻は宋代を慕い、条幅などの表現形式は明、清の代を師としたもので自己を表現したいと思います。」とは雲庭38歳の言葉です。六曲半双の屏風「飲中八仙家」はこの年の日展出品作です。「凛厳」は、昭和36年日展文部大臣賞を受賞、雲庭の代表作です。以降、滋味溢れる墨蹟調の作品を多く手掛けるようになります。

当館の赤羽雲庭のコレクションは32件。63歳で生涯の幕を閉じた雲庭の、40代から最晩年にかけて爛熟期を見渡せる内容です。

 

赤羽雲庭筆(1912-1975)飲中八仙歌、紙本墨書、六曲半双、144.8cm×368.5cm、 昭和25年日展、赤羽ルリ子氏寄贈

 

 

赤羽雲庭筆(1912-1975)凜厳、紙本墨書、一面、205.0 ×79.2、昭和36年日展文部大臣賞、鈴木久氏寄贈

 

赤羽雲庭筆(1912-1975)五言二句、プラチナ箔墨書、一面、146.5×61.2、昭和41年日展、赤羽ルリ子氏寄贈

 

 

赤羽雲庭筆(1912-1975)元張昱詩、綸子墨書、一面、153.8×63.5、昭和43年、植木靖子氏寄贈

 

赤羽雲庭筆(1912-1975)畫地而趨、紙本墨書、一面、152.0×43.5、昭和49年日展、立見閑氏寄贈