徳野大空(1914-1974)コレクション

ご遺族、また清水松雲氏からのご寄贈を受け、24件の作品、自用印20件を収蔵しています。

群馬県に生まれた大空は、半田神来に師事し、書学院の講習会に参加したことをきっかけに書を志しました。上京して比田井天来に師事し、天来没後は手島右卿について頭角を現しました。昭和24年の日展では書部門初の特選受賞者の一人となるなど、戦後書壇を代表する作家の一人としてその名が知られています。当館の収蔵品は、日展での特選受賞作をはじめ、次第に造型性を強めていった話題作が中心であり、大空の書業はもちろん、戦後の書を回顧する上でも貴重なコレクションとなっています。

 

徳野大空筆(1914-1974)白楽天詩「和松樹」、紙本墨書、六曲半双、各137.8×44.3、昭和24年日展特選、徳野恵美子氏寄贈

 

徳野大空筆(1914-1974)草原、紙本墨書、二曲半双、69.5×138.0、昭和38年独立書展、徳野恵美子氏寄贈

 

徳野大空筆(1914-1974)化外、紙本墨書、一面、51.5×138、昭和48年日展、徳野恵美子氏寄贈