西谷卯木(1904-1978)コレクション

西谷家からのご寄贈を核に、卯木が会長を務めた正筆会や関係の皆様からご寄贈いただいた61件の作品を収蔵しています。当館のコレクションは、昭和20年代後半の冊子本や巻子本から、日展の受賞作を含む、最晩年までの代表作を網羅し、卯木の書の変遷をたどることができます。
兵庫県神戸市に生まれた卯木は安東聖空に師事し、空襲に遭って左手を失うハンディを背負いながらも制作に励んで、独自の書風を確立しました。多様な作品群からもその様をうかがうことができます。

 

西谷卯木筆(1904-1978)小町集(部分)、彩箋墨書、一冊、19.7×17.6、昭和28年日展、正筆会寄贈

 

西谷卯木筆(1904-1978)乗鞍は、紙本墨書、一面、59.5×48.4、昭和32年日展特選、西谷敬氏寄贈

 

西谷卯木筆(1904-1978)ふぢなみ、紙本墨書、四曲半双、各24.0×17.8、昭和38年日展菊華賞、西谷敬氏寄贈

 

西谷卯木筆(1904-1978)松風、彩箋墨書、一面、各48.0×37.4、昭和48年日展内閣総理大臣賞、西谷敬氏寄贈

 

西谷卯木筆(1904-1978)高麗人は、彩箋墨書、一面、36.2×100.2、昭和50年現代書道二十人展、黒田賢一氏寄贈

 

西谷卯木筆(1904-1978)秋の風、紙本墨書、一幅、132.0×32.0、昭和50年日本書芸院展、西谷敬氏寄贈

 

西谷卯木筆(1904-1978)花の四季(部分)、彩箋墨書、一巻、39.1×532.5、昭和53年個展、西谷敬氏寄贈