千代倉桜舟(1912-1999)コレクション

かなの書を得意とする作家として歩んでいた桜舟は、戦後シベリアに抑留されました。帰国後は自身の気持ちの趣くままに現代的な表現の追究に至りました。その振幅の大きさを物語る78件にわたる大規模なコレクションは、一様には分類できない作品群です。古典を下敷きにした繊細な小品から、20mを超える超大作まで、個展、毎日書道展、書道芸術院展などの出品作がそろいます。ご本人による寄贈が3件。その他をご遺族様からご寄贈いただきました。

 

千代倉桜舟筆(1912-1999)燃える母(部分)、紙本朱墨書、十曲一双、各127.8×646.0、平成二年個展、千代倉桜舟氏寄贈

 

千代倉桜舟筆(1912-1999)心平英文詩より、紙本墨書、一面、69.0×96.0、昭和51年現代書展、千代倉譲治氏寄贈

 

千代倉桜舟筆(1912-1999)春殖、紙本墨書、八曲一双、200.0×1800.0、平成元年個展、千代倉譲治氏寄贈