印譜

平成6年に一括して受け入れた各種の印譜を中核とするコレクションです。

日中古今の印を収めたものを網羅します。古銅印譜は、中国の「訒葊集古印存」や「斉魯古印攈」、日本の「松石山房銅印攷」などがあります。明代以降の近人印譜には、「学山堂印譜」や「西泠八家印選」、日本で成譜されたものには「香艸印譜続集」や日中古今の印をまとめて定期刊行した「印印」などがあります。

なかでも園田湖城が刊行した「印印」全揃いは特に注目されます。これには原伹山の所蔵印が、また何冊かの印譜に湖城の所蔵印や題簽などが散見され、このコレクションの来歴を垣間見ることができます。

 

印印(含同風印林 展観記念同人印聚)、七帙三十四冊・三夾板五十冊、26.0×15.1(一冊目)

 

 

印印(含同風印林 展観記念同人印聚)、七帙三十四冊・三夾板五十冊

 

 

斉魯古印攈、二夾板四冊、26.8×15.8(1冊目)、光緒9(1883)年

 

二金蝶堂印譜、二帙八冊、29.1×13.3(1冊目)、光緒34(1908)年

 

荃廬印存、一帙二冊、19.5×10.5(1冊目)、昭和7年
荃廬印存、一帙二冊、19.5×10.5(1冊目)、昭和7年