印譜
平成6年に一括して受け入れた各種の印譜を中核とするコレクションです。
日中古今の印を収めたものを網羅します。古銅印譜は、中国の「訒葊集古印存」や「斉魯古印攈」、日本の「松石山房銅印攷」などがあります。明代以降の近人印譜には、「学山堂印譜」や「西泠八家印選」、日本で成譜されたものには「香艸印譜続集」や日中古今の印をまとめて定期刊行した「印印」などがあります。
なかでも園田湖城が刊行した「印印」全揃いは特に注目されます。これには原伹山の所蔵印が、また何冊かの印譜に湖城の所蔵印や題簽などが散見され、このコレクションの来歴を垣間見ることができます。