令和5年10/21~12/17「生誕100年小山やす子展」
生誕100年小山やす子展
平成を代表する仮名作家の一人として活躍した小山やす子(1924-2019)が誕生して100年になります。大正13年東京都墨田区の旧家に生まれた小山は、幼少期から茶道や華道、油画などとともに書に親しみ、仏教美術や古陶磁など多様な美術に触れて過ごしました。上野高等女学校卒業後は、川口芝香に師事すると同時に、東京国立博物館に足繁く通って古筆に関する資料を渉猟して学びました。常に美しさを求め、平安古筆に留まらず良寛や會津八一などの書も吸収し、古典と現代とが融合した格調高い華やかな書を遺しています。
日展のほか毎日書道展、日本書道美術院展、現代書道二十人展などで活躍し、日展会員賞、毎日書道展文部科学大臣賞、毎日芸術賞、恩賜賞・日本芸術院賞などを受賞。書の分野では女性初の文化功労者に選出されました。
当館では、料紙や装丁にまで意を凝らし、毎日芸術賞を受賞した伊勢物語屏風をはじめ、日展会員賞や毎日書道展文部科学大臣賞受賞作、複数の巻子や帖をまとめ一具とした大作など、多くの代表作をご寄贈いただいています。生誕100年を記念する本展では、当館所蔵の作品を中心に、小山やす子の制作の軌跡をたどります。
会期
2023年10月21日(土)-12月17日(日)
休館日:月曜日
開館時間
9時-16時(最終入館は15時半)
入館料
大人500(350)円 高・大学生300(200)円 中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
成田山公園紅葉まつり開催に伴い、11月18日、19日は入館無料
主催
成田山書道美術館
後援
毎日新聞社、毎日書道会、日本書道美術院、全日本書道連盟
会場
成田山書道美術館
〒286-0023 千葉県成田市成田640 ℡.0476-24-0774
交通
JR・京成成田駅下車
徒歩25分またはタクシー
関連事業
座談会「小山やす子先生を語る」
日時:11月4日(土)13時-15時
場所:成田山書道美術館2階研修室
申し込み不要。定員150名。当日先着順。
出品予定作品 39点
「伊勢物語」 昭和32年毎日書道展毎日賞 一面
「うなゐ子」 昭和54年日展特選 一面 ※覚英山清雄寺蔵
「花」 平成8年日展会員賞 一面
「貫之の歌四首」平成14年毎日書道展文部科学大臣賞 一面
「伊勢物語屏風」平成15年毎日芸術賞 六曲一双
「更級日記抄」 平成21年恩賜賞・日本芸術院賞 一面 ※日本芸術院蔵
「百人一首帖」 平成28年現代書道二十人展 四帖
※印以外は成田山書道美術館蔵